理事長所信
2021年度 一般社団法人 白根青年会議所 理事長
鈴木 皓旦 / Teruaki Suzuki
スローガン
縁
基本理念
Enjoy
基本方針
- 組 織 の 未 来 を 考 え 、 多 く の 仲 間 と 活 動 で き る組 織 を つ く ろ う
- 現 状 を 把 握 し 、 変 化 に 対 応 で き る 力 を 身 に つ け よ う
- 多 く の 価 値 観 を 知 り 、 相 手 の 意 見 を 尊 重 し 理 解 し
理 解 し て も ら え る 人 間 関 係 を つ く ろ う - メ ン バ ー シ ッ プ を 忘 れ ず E n j o y し な が ら 活 動 し よ う
所信
【はじめに】
38年前、私が生まれた2ヵ月後、白根青年会議所は誕生しました。そしてその立上げに私の伯父が深く関わり初代専務理事を務めあげたことを入会数年後に知りました。設立当時から先輩方は自分の住む地域を良くしたいという想いのもと、様々な活動をしてこられました。38年目の組織を預かる者としてその想いを繋いでいけるよう、精一杯取り組んで参ります。
私は、2016年に入会して以来、多くの出会いを得ながら青年会議所で活動することの楽しさを知りました。委員会や事業にただ参加をして楽しかった入会当初の頃の楽しさと、今思う楽しさでは少し意味が変わってきました。活動をしていくなかで困難にぶつかった時や失敗をした時に助けてくれたのは先輩方であり、信頼できる仲間たちでした。苦手な事に挑戦する時も誰かが共に協力してくれるだけで、終ってみれば楽しかったと思えるような経験をいくつもすることができました。青年会議所の楽しさとは、決してひとりではなく信頼できる仲間と共に、困難なことに対しても本気になって取り組んだ時に生まれるものだと感じています。
青年会議所での出会いを通じて新たな知識や物事の見方、価値観を学び、そして「仲間のために」「地域のために」「子供たちのために」という自分ではない誰かのために活動することの大切さを学びました。このような経験ができたのも今日まで先輩諸氏によって脈々と築き上げられた歴史と受け継がれてきた志があったからであり、その歴史のなかには多くの縁と多くの出会いがあったからこそ今の白根青年会議所があるのだと思います。個を助け成長させてくれるのは家族であり、仲間であり同僚であり、縁で結ばれた周りの人たちです。新たな出会いで自己発展し、青年会議所ならではの目線と志を持ち、さらなる縁を創り、絆を紡いでいくことがこれからの活動に大きな可能性を広げ、より良き未来をもたらしてくれると私は考えます。
【新たな縁づくり】
IT化が進み、AIをはじめとする新しいデジタル技術の進化や様々なツールの普及はめざましく、2045年にはコンピュータの能力が人間を超え、技術開発と進化の主役が人間からコンピュータに移ると予測もあるなか、今後は人と人との繋がりがより大切になってくると考えます。今私たちは生活様式の大きな変化を求められています。コミュニケーションツールはこの環境の変化に大いに活用され、人と繋がることが容易になりました。リモートでのビジネスや会議、またソーシャルネットワークを活用したやり取りなどデジタルでコミュニケーションをとることがあたりまえの時代になってきています。様々なツールを十分に活用していきながら時代に適応し、進化していくことが必要です。しかし、このような時代においても変えてはいけないものは引き継がれてきた良き伝統であり文化と人と人との信頼であり、その先にある絆です。それは画面上だけでは築けない、人と人とが関わる本質だと思います。本質を忘れず新たな縁を創り、多くの繋がりの中で信頼を得ていくことが組織の成長に繋がると考えます。
【地域と地域をつなぐ】
将来の地域を担うのは当然のことながら、この地域に暮らす子供たちに他なりません。急速に変化し続ける先行きの不透明な時代で、子供たちを取り巻く環境の変化や学校、地域が抱える課題や問題も複雑化しています。これまで通りの考え方や手法だけではその問題の解決や改善をしていくことは困難な時代となってきているのではないでしょうか。変化の激しい時代だからこそ、私たちが常に社会の変化と向き合い、未来を担う子供たちの取り巻く環境や、地域社会への関わり方について学び続ける必要があります。価値観が多様化した時代に何か一つの答えを示すことは重要ではなく、今の時代に関わる一人ひとりが解決策を考え、自由な発想で取り組む中で解決の糸口が見えてくると考えます。明確な答えが存在しないからこそ、私たち自身が楽しく活動し、子供たちがワクワクできる地域づくりをしていきましょう。子供の可能性は地域の可能性に繋がります。子供たちが「将来もこの地域に住みたい」と思えるような地域にしていくことが地域の可能性を広げ、発展に繋がると考えます。
【縁で繋がる会員拡大】
白根青年会議所のメンバー数は近年大幅な減少傾向にあり、本年度は22名でのスタートとなります。会員数は組織の根幹に関わる最重要事項です。会員が減少することは、私たちの事業の縮小に繋がり、ひいては会の衰退も懸念されます。先輩諸氏が築き上げてきた白根青年会議所がこの先も地域に必要とされる団体としてあり続けるためにも、共に地域のために活動する仲間を一人でも多く増やしていきたいと思います。会員拡大の意義と重要性を認識し、会員一人ひとりが当事者意識を高く持ち、引き継いだ縁、個々の縁を活かして白根青年会議所の魅力と楽しさを伝えていかなければなりません。会員が増えれば、活動の幅が広がり、その中から学びを得る機会が多くなり、地域や地域の子供たちへできることも増えます。個々が魅力を磨き、白根青年会議所の未来を想像しながら皆がひとつになって活動を続けていきましょう。
【終わりに】
何らかの接点を持つ人30,000人(24万分の1)
学校や職場、近所の人3,000人(240万分の1)
親しく会話を持つ人300人(2千400万分の1)
友人と呼べる人30人(2億4,000万分の1)
親友と呼べる人3人(24億分の1)
これは人と人とが出会う確率だと言われています。年齢も職業も異なるメンバーがそれぞれの縁によって今の白根青年会議所があります。引き継いだ縁と出会いに感謝し、それぞれの個性を尊重しつつ、ひとつとなって青年会議所ならではの楽しみを感じながら共に活動していきましょう。私自身もメンバーと共に楽しみ、成長していきたいと思います。本年もご指導ご鞭撻を賜りながら邁進して参ります。一年間宜しくお願い致します。